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POSレジの手数料の違いを比較!機能や導入費用も解説

POSレジの導入を検討する際、「手数料はどれくらいかかるのか」「サービスによってどう違うのか」は重要な判断材料です。決済手数料、月額利用料、初期費用など、さまざまなコストが発生するため、総合的に比較することが欠かせません。
本記事では、主要なPOSレジサービスの手数料体系を徹底比較し、機能や導入費用の違い、そしてトータルコストを抑えるための選定ポイントについて詳しく解説します。
POSレジにかかる手数料の種類
POSレジの導入・運用には、多岐にわたる費用が発生します。これらのコストを正確に把握し、比較検討することが、最適なシステム選定の第一歩です。ここでは、主な手数料の種類について解説します。
決済手数料
POSレジを通じてクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済を受け付ける際に、決済代行会社やカードブランドに対して支払う手数料です。売上金額に対して一定の料率が課せられるのが一般的で、サービスや決済種別によって料率が異なります。店舗の売上規模が大きいほど、決済手数料が総コストに占める割合も大きくなるため、最も重要な比較ポイントの一つです。
月額利用料・サブスクリプション費用
POSレジのソフトウェアやクラウドサービスを利用するために毎月、または毎年発生する費用です。基本機能のみのシンプルなプランから、高度な在庫管理、顧客管理、売上分析機能などを備えた上位プランまで、サービスによって料金体系は多様です。店舗数や端末数に応じて料金が変動するケースもあります。
初期費用・導入費用
POSレジシステムを導入する際に一度だけ発生する費用です。これには、POSレジ端末(タブレット、PCなど)、レシートプリンター、キャッシュドロア、バーコードリーダーなどのハードウェア購入費用、ソフトウェアのライセンス費用、システムの初期設定や設置作業にかかる費用などが含まれます。サービスによっては初期費用が無料のプランもありますが、その分月額料金が高めに設定されていることもあります。
その他の付帯費用(保守・サポート費用など)
上記以外にも、以下のような費用が発生する場合があります。
- 保守・サポート費用: システムトラブル時の電話・リモートサポート、オンサイト保守などが含まれます。
- データ移行費用: 既存システムからの顧客データや商品データ移行にかかる費用。
- カスタマイズ費用: 特定の業務要件に合わせてシステムを改修する場合の費用。
- 消耗品費用: レシートロール紙、インクリボンなどの定期的な購入費用。
- ネットワーク費用: インターネット回線の導入・維持費用。
これらの費用も考慮に入れ、トータルコストで比較検討することが重要です。
主要POSレジサービスの手数料比較表
ここでは、主要なPOSレジサービスにおける手数料の比較ポイントを一覧で示します。具体的な料金はプランやキャンペーンによって変動するため、必ず各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 項目 | Airレジ | Square | STORES 決済 | スマレジ |
|---|---|---|---|---|
| クレカ決済手数料 | 3.24%〜 | 3.25%〜 | 3.24%〜 | 3.24%〜 |
| QR決済手数料 | 2.95%〜 | 3.25%〜 | 3.24%〜 | 2.95%〜 |
| 月額利用料 | 無料 | 無料〜 | 無料 | 無料〜 |
| 初期費用 | 実費 | 決済端末代 | 決済端末代 | 実費 |
決済手数料の比較ポイント
キャッシュレス決済が普及する現代において、決済手数料はPOSレジの総コストに大きく影響します。自社の主要な決済手段と照らし合わせ、最も有利な料率のサービスを選ぶことが重要です。
クレジットカード決済の手数料率
主要なクレジットカードブランド(Visa, Mastercard, JCB, American Express, Diners Clubなど)ごとに手数料率が設定されています。多くのサービスでは、これらのブランドを一括で受け付けられますが、特定のブランドで料率が異なる場合もあります。一般的には3.24%〜3.74%程度が相場ですが、売上規模や業種によって交渉可能なケースもあります。
電子マネー・QRコード決済の手数料率
Suica, PASMOなどの交通系IC、iD, QUICPayなどの非接触型電子マネー、PayPay, LINE Pay, 楽天ペイなどのQRコード決済も、それぞれ手数料率が設定されています。特にQRコード決済は、キャンペーンなどで一時的に低い料率が提供されることもありますが、通常はクレジットカード決済と同等か、やや低い水準に設定されていることが多いです。
決済代行サービスによる手数料の違い
POSレジサービス自体が決済機能を内包している場合と、外部の決済代行サービスと連携して利用する場合があります。決済代行サービスを介する場合、そのサービスの手数料体系が適用されます。複数の決済手段を一元管理できる利便性と、手数料のバランスを考慮しましょう。
決済手数料を抑えるための選び方
- 主要な決済手段の料率を比較: 自社で最も利用される決済手段の手数料率が低いサービスを選びましょう。
- 売上規模による優遇: 大規模な店舗やチェーン店の場合、売上規模に応じて手数料率の交渉が可能か確認しましょう。
- キャンペーンの活用: 新規導入キャンペーンなどで、一定期間手数料が割引される場合があります。
- 決済代行サービスの一本化: 複数の決済サービスを導入すると管理が煩雑になり、手数料体系も複雑になりがちです。可能な限り一本化を検討しましょう。
月額料金・ランニングコストの比較
POSレジの月額料金は、機能の豊富さやサポート体制に直結します。長期的な運用コストを見据え、自社のニーズに合ったプランを選定することが重要です。
基本プランの月額料金比較
多くのPOSレジサービスでは、無料の基本プランを提供しています。これらのプランは、レジ機能や売上集計など、最低限の機能に限定されていることが多いです。本格的な店舗運営には、有料プランへの移行が必要となるケースがほとんどです。有料プランは、在庫管理、顧客管理、複数店舗管理、高度な分析機能などが追加され、月額数千円〜数万円が相場です。
店舗数・端末数による料金の変動
チェーン展開している企業の場合、店舗数やPOSレジ端末の台数に応じて月額料金が変動するサービスが多くあります。1店舗あたりの料金で計算されるのか、全店舗で共通の料金体系が適用されるのか、事前に確認が必要です。複数店舗管理機能が充実しているかどうかも、選定の重要なポイントとなります。
オプション機能の追加費用
基本プランでは提供されない、特定の業種に特化した機能や、さらに高度な分析ツールなどは、オプションとして追加費用が発生する場合があります。例えば、予約管理システム連携、ECサイト連携、勤怠管理連携などが挙げられます。必要なオプションを洗い出し、それらを含めたトータルコストで比較しましょう。
無料プランと有料プランの違い
無料プランは、小規模店舗や個人事業主がPOSレジの機能を試すのに適しています。しかし、事業規模が拡大したり、より複雑な業務に対応したりするには、有料プランへの移行が不可欠です。有料プランでは、利用できる機能が増えるだけでなく、サポート体制が充実したり、データ保存期間が長くなったりするメリットもあります。無料プランでどこまでカバーできるか、将来的な事業拡大を見据えて検討しましょう。
初期費用・導入コストの比較
POSレジ導入時に一度だけ発生する初期費用も、予算計画において重要な要素です。ハードウェア、ソフトウェア、設置・設定作業の費用を総合的に評価しましょう。
ハードウェア(端末・周辺機器)の費用
POSレジシステムを稼働させるための機器費用です。タブレット型POSレジの場合、iPadなどの汎用タブレットを別途購入する必要があります。専用端末型POSレジの場合、メーカー指定の端末を購入します。その他、レシートプリンター、キャッシュドロア、バーコードリーダー、キッチンプリンター(飲食業向け)なども必要に応じて購入します。これらの機器は、新品購入だけでなく、中古品やレンタルで費用を抑える選択肢もあります。
ソフトウェア・ライセンス費用
POSレジのソフトウェア自体にライセンス費用が発生する場合があります。クラウド型POSレジの多くは、月額利用料に含まれているため、別途ライセンス費用は不要なケースが多いですが、オンプレミス型(店舗内のサーバーにインストールするタイプ)の場合は、初期費用としてライセンス購入が必要となることがあります。
設置・設定作業の費用
POSレジ端末や周辺機器の設置、ネットワーク設定、商品データの登録、各種設定などにかかる費用です。自社で対応できる場合は費用を抑えられますが、専門業者に依頼する場合は別途費用が発生します。特に複数店舗への導入や、既存システムとの連携が必要な場合は、専門家によるサポートが不可欠です。導入時の手間やコストを削減するために、専門のキッティングサービスを利用することも有効です。
初期費用を抑える方法
- 無料POSレジサービスの活用: AirレジやSquare POSレジのように、ソフトウェアの月額利用料が無料のサービスを選べば、初期費用はハードウェア代のみに抑えられます。
- 汎用ハードウェアの利用: iPadなどの汎用タブレットを利用するPOSレジは、専用端末に比べてハードウェア費用を抑えやすいです。
- 中古品・レンタルの検討: レシートプリンターやバーコードリーダーなど、一部の周辺機器は中古品やレンタルで初期費用を削減できる場合があります。
- セルフ導入: 導入・設定作業を自社で行うことで、業者への依頼費用を削減できます。ただし、専門知識や時間が必要となるため、十分な検討が必要です。
POSレジの主要機能比較
POSレジは単なるレジ機能だけでなく、店舗運営を効率化するための様々な機能を備えています。自社の業務に必要な機能を明確にし、最適なサービスを選びましょう。
基本的なレジ機能
- 売上登録・会計処理: 商品バーコード読み取り、手入力、カテゴリーからの選択など。現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多様な支払い方法に対応。
- レシート発行: 紙レシート、電子レシートの発行。
- 返品・交換処理: 過去の取引履歴からの返品・交換対応。
- 免税販売対応: インバウンド需要に対応するための免税処理機能。
在庫管理・発注管理機能
- リアルタイム在庫確認: 商品の現在の在庫数をリアルタイムで把握。
- 在庫アラート: 在庫が少なくなった際に自動で通知。
- 発注点管理: 事前に設定した発注点を下回ると自動で発注リストを作成。
- 棚卸し機能: 効率的な棚卸し作業をサポート。
- 複数店舗在庫連携: チェーン店での店舗間在庫移動や共有。
顧客管理・CRM機能
- 顧客情報登録: 氏名、連絡先、購入履歴などの顧客情報を管理。
- ポイント管理: 顧客の購入金額に応じたポイント付与・利用。
- DM・クーポン発行: 顧客情報に基づいたターゲットマーケティング。
- 来店頻度・購入履歴分析: 優良顧客の特定やリピート促進策の立案。
売上分析・レポート機能
- 日次・月次・年次売上レポート: 期間ごとの売上推移を可視化。
- 商品別・カテゴリー別売上分析: 売れ筋商品や死に筋商品を把握。
- 時間帯別売上分析: 忙しい時間帯や客足が少ない時間帯を特定し、人員配置や販促策に活用。
- 客単価・購入点数分析: 顧客行動の傾向を把握。
外部システム連携機能
- 会計ソフト連携: 売上データを自動で会計ソフトに連携し、経理業務を効率化。
- ECサイト連携: 実店舗とオンラインストアの在庫・売上情報を一元管理。
- 勤怠管理システム連携: 従業員の出退勤データをPOSレジから管理。
- 予約システム連携: 飲食業やサービス業での予約状況とレジを連動。
業種別のPOSレジ選定ポイント
POSレジは業種によって求められる機能が大きく異なります。自社の業態に合わせた機能やサービスを選ぶことが、導入成功の鍵となります。
小売業向けPOSレジの選び方
- 強力な在庫管理機能: 多品種の商品を扱うため、リアルタイム在庫管理、棚卸し、発注点管理が必須。
- 顧客管理・ポイント機能: リピーター獲得のためのCRM機能やポイントシステムが重要。
- 複数店舗連携: チェーン店の場合、店舗間の在庫移動や売上の一元管理機能。
- ECサイト連携: オンライン販売も行う場合、実店舗とECサイトの在庫・売上連携が不可欠。
飲食業向けPOSレジの選び方
- オーダーエントリーシステム連携: ハンディターミナルからのオーダーをキッチンに自動連携。
- テーブル管理機能: テーブルごとの注文状況、会計状況を把握。
- 予約管理機能: 予約システムとの連携で、来店管理を効率化。
- 原価管理・レシピ管理: 食材の原価計算やレシピ登録機能があると、利益管理が容易に。
- 軽減税率対応: イートインとテイクアウトで税率が異なるため、正確な対応が必要。
サービス業向けPOSレジの選び方
- 顧客管理・予約管理: 顧客の来店履歴、好み、予約状況などを詳細に管理。
- スタッフ管理・勤怠管理: 施術者や担当者ごとの売上管理、勤怠管理機能。
- 回数券・月額課金対応: エステ、ジム、美容院などで必要な料金体系への対応。
- オンライン予約連携: Webからの予約をPOSレジと連動。
複数業態展開時の注意点
カフェと物販、レストランとホテルなど、複数の業態を運営している場合は、それぞれの業態に対応できる柔軟性を持つPOSレジを選ぶ必要があります。可能であれば、一つのシステムで複数の業態を管理できるオールインワン型、または外部システムとの連携が容易なPOSレジを検討しましょう。共通の顧客情報を活用できるか、在庫を共有できるかなども確認ポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 手数料以外にかかる費用はどれくらい?
手数料以外には、主に以下の費用がかかります。
- ハードウェア費用: POSレジ端末(iPadなど)、レシートプリンター、キャッシュドロア、バーコードリーダーなど。数万円〜数十万円。
- 通信費用: インターネット回線の契約・維持費用。月額数千円。
- 消耗品費用: レシートロール紙、インクリボンなど。定期的に発生。
- オプション機能費用: 基本プランに含まれない高度な機能を利用する場合の追加料金。
- 導入サポート・保守費用: 初期設定やトラブル時のサポート費用。
これらの費用も合計したトータルコストで比較検討することが重要です。
Q2. キャッシュレス決済の種類によって手数料は変わる?
はい、変わることが一般的です。多くのサービスで、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済それぞれに異なる手数料率が設定されています。一般的にはクレジットカード決済が3.24%〜3.74%程度、電子マネーも同程度かやや低め、QRコード決済は2.95%〜3.25%程度とされていますが、サービスやキャンペーンによって変動します。自社で最も利用される決済手段の手数料率を重点的に比較しましょう。
Q3. 手数料が安いサービスは、機能やサポート面で劣ることはない?
一概には言えません。手数料が安い、特に月額無料のサービスは、基本的なレジ機能に特化していることが多いですが、必要な機能が揃っていれば十分活用できます。一方で、高度な在庫管理、顧客管理、複数店舗管理、詳細な売上分析などが必要な場合は、有料プランや機能が充実したサービスを選ぶ必要があります。
サポート面では、無料プランではオンラインサポートのみ、有料プランでは電話やオンサイトサポートが受けられるなど、差があることが多いです。自社の業務に必要な機能と、万が一のトラブル時にどこまでのサポートが必要かを明確にし、費用とのバランスで判断することが大切です。
まとめ
POSレジの導入は、店舗運営全体の効率化と売上向上に直結する重要な経営判断です。手数料の違いだけでなく、初期費用、月額料金、機能面を総合的に比較検討することが成功の鍵となります。
最適なPOSレジを選ぶには、決済手数料・月額料金・初期費用を含めたトータルコストでの比較、自社の業種や事業規模に必要な機能の明確化、事業拡大を見据えた拡張性や外部システム連携のしやすさ、そしてトラブル時のサポート体制の確認が重要です。
東信システムサービスでは、POSレジの選定から導入、キッティング、運用サポートまでトータルでお手伝いします。店舗運営のDX推進をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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