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社内PCセットアップのノウハウを徹底解説!担当者が知るべき手順・注意点・効率化のコツとは

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新入社員の入社や部署の拡大で、社内PCのセットアップを任されたものの、「何から手をつければいいかわからない…」「手順が複雑で時間がかかり、本来の業務が進まない…」といった悩みを抱えていませんか?

一見、単純な作業に思えるPCセットアップですが、セキュリティ設定やソフトウェアのインストール、アカウント管理など、手順が多く、一つでもミスをすると業務に支障をきたす可能性がある重要な業務です。

この記事では、初めて担当する方でも迷わないよう、具体的な手順をチェックリスト形式で解説し、よくある失敗例と注意点、また作業を劇的に効率化するコツまで、現場で役立つノウハウをご紹介しています。

記事を最後まで読めば、PCセットアップ業務への不安がなくなり、自信を持って対応できるようになります。まずは基本の手順から確認していきましょう。

関連記事:PCの導入作業を効率化させるキッティングとは?

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目次

社内PCのセットアップ(キッティング)とは?

キッティングの基本的な意味と目的

キッティングとは、パソコンなどのIT機器を箱から出して、業務ですぐに使える状態に準備する作業全般を指します。具体的には、OSの設定、ソフトウェアのインストール、ネットワーク接続など、利用者が電源を入れるだけですぐに仕事を開始できる状態に整えることです。

この作業の目的は、全社員が同じ環境で、安全かつ効率的に業務をスタートできるようにすることにあります。

なぜ重要?セキュリティと業務効率に関わる理由

キッティングは、単なる「準備作業」ではありません。企業の「セキュリティ」と「業務効率」を支える、非常に重要なプロセスです。

  • セキュリティの確保
    全PCに同じセキュリティソフトを導入し、統一された設定を行うことで、ウイルス感染や情報漏洩といったリスクから会社全体を守ります。
  • 業務効率の向上
    業務に必要なソフトやツールが最初からインストールされていれば、社員一人ひとりが自分で設定する手間が省け、すぐに本来の業務に取り掛かれます。また、PC環境が統一されていると、操作方法の問い合わせ対応などもスムーズになります。

個人のPCセットアップとの違い

ご自身でプライベート用のPCを購入した時の設定と、会社のPCセットアップは似ているようで大きく異なります。一番の違いは「統一性」と「管理」です。

項目 個人のPCセットアップ 社内のPCセットアップ(キッティング)
目的 自分が使いやすいようにする 会社のルールに基づき、全社員が同じように使えるようにする
ソフト 好きなソフトを自由に入れる 業務で必要なソフト、会社が許可したソフトのみインストール
セキュリティ 個人の判断で対策 会社のセキュリティポリシーに準拠した強固な設定が必須
管理 自己管理 会社が資産として管理(管理番号の付与など)

【チェックリスト付】社内PCセットアップの全手順を10ステップで解説

ここからは、実際の作業手順を10のステップに分けて具体的に解説します。この通りに進めれば、抜け漏れなく作業を完了できます。ぜひチェックリストとしてご活用ください。

ステップ1:PC本体と付属品の検品

まずは、届いたPCの箱を開け、中身を確認します。

  • PC本体に傷や破損がないか
  • 電源ケーブル、ACアダプター、マウス、キーボードなどの付属品が揃っているか
  • 保証書や説明書はあるか

万が一、不足や破損があった場合は、すぐに購入元へ連絡しましょう。

ステップ2:OSの初期設定とアップデート

PCの電源を入れ、OS(Windowsなど)の初期設定を行います。画面の指示に従い、言語や地域などを設定します。 設定が完了したら、必ずOSを最新の状態にアップデートしてください。セキュリティの脆弱性を解消し、PCを安全な状態に保つための重要な作業です。

ステップ3:ネットワークへの接続設定

会社のネットワークに接続します。有線LANケーブルを接続するか、Wi-Fi(無線LAN)のパスワードを入力して接続します。企業によっては、プロキシ設定や特定の証明書のインストールが必要な場合もありますので、情報システム部門などに確認しましょう。

ステップ4:セキュリティソフトの導入と設定

会社の指定するウイルス対策ソフトをインストールします。インストールするだけでなく、正常に動作しているか、定義ファイルが最新の状態になっているかまで確認することが大切です。

ステップ5:業務で利用するソフトウェアのインストール

WordやExcelなどのOfficeソフトをはじめ、メールソフト、チャットツール、Web会議システムなど、業務で必須となるソフトウェアをインストールします。会社で契約しているライセンスキーの入力が必要な場合も多いです。

ステップ6:各種アカウント設定(ドメイン、メール、チャットツール等)

PCを会社のネットワーク(ドメイン)に参加させたり、利用者のメールアカウントやチャットツールのアカウントを設定したりします。この設定を済ませておくことで、利用者はすぐにコミュニケーションツールを使い始めることができます。

ステップ7:周辺機器(プリンター、モニター等)の接続

業務で利用するプリンターや外部モニター、スキャナーといった周辺機器を接続し、正常に動作するかを確認します。特にプリンターは、専用のドライバーソフトのインストールが必要な場合が多いです。

ステップ8:資産管理台帳への登録

PCは会社の重要な資産です。管理番号のシールをPC本体に貼り付け、「いつ、誰が、どのPCを使っているか」を記録するための資産管理台帳に情報を登録します。このひと手間が、後の棚卸しや管理を非常に楽にします。

ステップ9:利用者への引き渡しと動作確認

全てのセットアップが完了したら、利用者にPCを引き渡します。その場で、ログインできるか、インターネットに接続できるか、主要なソフトが起動するかなど、基本的な動作を一緒に確認してもらうと、後の問い合わせを減らすことができます。

ステップ10:古いPCのデータ移行と適切な処分

もし利用者が古いPCから乗り換える場合は、必要なデータの移行作業を行います。また、古いPCは会社のルールに従って適切にデータを消去し、処分またはリース返却の手続きを進めましょう。個人情報や機密情報の漏洩を防ぐための非常に重要な工程です。

担当者が陥りがち!PCセットアップのよくある失敗と注意点

手順通りに進めても、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。ここでは、よくある失敗例と、それを防ぐための注意点を3つご紹介します。

注意点1:セキュリティ設定の漏れによるリスク

「とりあえず動くから大丈夫だろう」と、OSのアップデートやセキュリティソフトの設定を後回しにすると、PCがウイルスに感染したり、不正アクセスの標的になったりするリスクが非常に高まります。PCをネットワークに接続する前に、必ずセキュリティ設定を完了させることを徹底しましょう。

注意点2:ソフトウェアライセンス管理の不備

会社で利用するソフトウェアには、利用できるPCの台数が決まっているライセンス契約があります。この管理を怠り、契約数を超えてインストールしてしまうと、ライセンス違反となり、メーカーから警告を受けたり、追加料金を請求されたりする可能性があります。どのPCにどのソフトをインストールしたか、必ず記録しておきましょう。

注意点3:設定の非標準化が招く「PCごとの謎仕様」問題

担当者が複数人いる場合や、作業の都度、設定方法が変わってしまうと、「AさんのPCでは使える機能が、BさんのPCでは使えない」といった問題が生まれてしまいます。これにより、利用者からの問い合わせが増え、管理が非常に煩雑になります。誰が作業しても同じ状態に仕上がるよう、設定内容を標準化することが重要です。

面倒なPCセットアップ業務を効率化する3つのコツ

1台ずつ手作業でセットアップするのは、非常に時間と手間がかかります。ここでは、その面倒な業務を効率化するための3つのコツをご紹介します。

コツ1:誰でも同じ品質で作業できる「手順書」を作成する

前述の「設定の非標準化」を防ぐためにも、詳細な手順書(マニュアル)を作成するのが最も基本的な効率化の一歩です。どのソフトをインストールするのか、どのような設定を行うのかをスクリーンショットなどを交えて記録しておけば、誰が作業しても同じ品質を保てますし、作業の引き継ぎもスムーズになります。

コツ2:複数台なら必須!「クローニング」で作業時間を短縮

セットアップするPCが複数台ある場合、「クローニング」という手法が非常に有効です。 クローニングとは、1台のPCを完璧な状態(マスターPC)にセットアップし、その設定内容を丸ごと他のPCにコピー(複製)する技術です。これにより、1台ずつ手作業で設定する時間を大幅に短縮できます。 ただし、専門的な知識が必要な場合や、PCの機種によってはうまく動作しないこともあるため、導入には注意が必要です。

コツ3:【究極の効率化】専門業者へのアウトソーシングを検討する

手順書の作成やクローニングも有効ですが、それらの準備自体に時間がかかります。もし、あなたが「PCセットアップ業務に時間を取られて、本来の業務が全く進まない…」と感じているなら、作業そのものを外部の専門業者に任せる(アウトソーシングする)のが最も効果的な解決策です。

PCセットアップのアウトソーシング(キッティングサービス)という選択肢

「アウトソーシング」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、PCセットアップを代行してくれる「キッティングサービス」は、多くの企業で利用されている一般的な選択肢です。

キッティングサービスとは?どこまで任せられるのか

キッティングサービスとは、本記事で解説したPCセットアップに関する一連の作業を、企業に代わって専門業者が行ってくれるサービスです。PCの購入手配から、各種設定、管理シールの貼り付け、利用者への配送まで、自社の要望に合わせて幅広い業務を委託できます。

アウトソーシングする3つのメリット

キッティングサービスを利用すると、主に3つの大きなメリットがあります。

メリット1:担当者がコア業務に集中できる

最大のメリットは、担当者がPCセットアップ業務から解放され、本来集中すべき業務(コア業務)に専念できることです。特にIT専門の部署がない企業では、営業や総務の担当者がこの作業を兼任しているケースが多く、アウトソーシングすることで企業全体の生産性向上に繋がります。

メリット2:専門家による高品質・高セキュリティな設定

専門業者は、キッティングのプロフェッショナルです。最新のセキュリティ知識に基づき、抜け漏れのない高品質なセットアップを行ってくれるため、自社で行うよりもセキュリティレベルの高いPC環境を構築できます。

メリット3:結果的にトータルコストを削減できる場合も

一見、費用がかかるように思えますが、担当者が何時間もかけていた作業の人件費や、設定ミスによるトラブル対応コストなどを考えると、結果的にアウトソーシングした方がトータルコストを安く抑えられるケースも少なくありません。

キッティングサービスの費用相場とサービス内容

費用は、依頼するPCの台数や設定内容の複雑さによって大きく変動します。一般的な目安として、PC1台あたり数千円から1万数千円程度が相場です。大量に依頼することで、1台あたりの単価が安くなることがほとんどです。正確な費用を知るためには、複数の業者に見積もりを依頼するのが良いでしょう。

失敗しないキッティングサービスの選び方

では、実際にキッティングサービスを利用する場合、どのような点に気をつけて業者を選べばよいのでしょうか。重要な3つのポイントをご紹介します。

Point1:自社の要望に合わせたカスタマイズは可能か

業者によっては、決まったパッケージプランしか提供していない場合があります。自社独自のソフトウェアのインストールや、特殊なネットワーク設定など、細かい要望に柔軟に対応してくれるかは非常に重要なポイントです。

Point2:信頼できるセキュリティ体制か

会社のPCを預けるわけですから、業者のセキュリティ体制は必ず確認しましょう。情報セキュリティに関する認証(ISO27001など)を取得しているか、作業場所の物理的なセキュリティは万全かなどをチェックし、安心して任せられる業者を選びましょう。

Point3:導入実績やサポート体制は十分か

自社と同じような業種や規模の企業への導入実績が豊富にあるかは、信頼性を測る一つの指標になります。また、納品後のトラブル対応や、急な追加依頼など、困ったときに迅速に対応してくれるサポート体制が整っているかも確認しておきたいポイントです。

まとめ:PCセットアップのノウハウを理解し、自社に最適な方法で生産性を向上させよう

本記事では、社内PCセットアップ(キッティング)の基本的な考え方から、具体的な手順、そして業務を効率化するためのコツまで解説しました。

PCセットアップは、ただの作業ではなく、企業の生産性とセキュリティを支える重要な基盤づくりです。担当者の方がこの業務に忙殺されていては、会社にとって大きな損失になりかねません。

まずは今回ご紹介した手順書やクローニングで自社の作業を効率化できないか検討し、もし根本的な課題解決を目指すのであれば、アウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。

信頼できるキッティングサービスをお探しなら、東芝ITサービスの「キッティングサービス」も選択肢の一つです。豊富な実績と高い技術力で、お客様の細かなご要望にも柔軟に対応し、PC導入・設定にかかるご担当者様の負担を大幅に軽減します。ご興味のある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。

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